いくつの銀行口座?いくつの証券口座?が安全か

日本にいたら、銀行に預けているお金が、ある日なくなっていた。ということをあまり恐れずに日々過ごしているかと思います。

1.銀行を信じない海外の国もある

ひめだかママ、仕事の都合で元ソビエト圏のとある国に行ってきたことがあるんですよ。驚いたことに、ここの国の中心部では、「ゴールド=金」を売買するお店がすごく多いんですよ。お店に入ると、キラキラと、それはそれは眩しいほどに金が光り輝いています。お店へ入るお客さんも多いわけです。それで、この国の知人に「なんでこんなにゴールドショップがあるのかしら?」と聞いてみたところ、「みんな、銀行を信じていないから。ソビエト圏からの独立の過程で、預けていたお金はみんな消えちゃったから。だから、みんな、銀行を信じていない人が多く、貯蓄した財産は金に変えるか現金のままで、家のどこかに隠してる」そう。驚きです。

2.日本の銀行の信頼度、保護される預金額

で、日本に帰って、自分の預金は安全かしら?と考えたんです。自分の銀行は、大丈夫だろう、と思っていたからです。

調べてみたら、日本でもたくさんの銀行がこれまで破綻しています。(地方の信用組合を中心に、地銀等、かなりの数が破綻しています。記憶にももうすでにないところが怖いですね。)。今後は、国際競争に負けないよう、小さな規模の銀行同士を合併させたりするような政策が働いているらしく、今後も、破綻か、あるいはM&Aというところが増えてくるような気がしました。また、大手証券会社もつぶれましたね(野村證券とか)。

自分の貯金を預けている銀行が破綻した場合、日本の法律では1000万円まで補償します、というふうに決まっています。預金保険機構というところが直接、預金者に払い戻してくれるか、破綻した銀行を買い取った銀行が預金額を補償してくれるか、どちらかだそうです。ただし、外貨預金、譲渡性預金、金融債は保護の対象ではないところが、注意点です。

日本の政府や日本の預金保険機構は、きちんと対応すると思いますので、とりあえず、預金等は、最大1000万円を上限に複数の銀行にわけておいとくのが基本とされます。(そんなに貯蓄額ないから、心配しないでもいいわ!と突っ込みはいりますが)

証券会社の場合、通常なら投資家の保有資産と、証券会社の保有資産とをちゃんとわけて保管しなさい、というルールになっているそうで、通常なら、証券会社が破綻しても投資家の預けているお金や株が消えることはないのです。が、もし万が一、質の悪い証券会社だったとして、自分の保有資産が消えたとしても、日本投資者保護基金というところから、1顧客当たり1,000万円を限度として補償されるそうです。ただし、以下のものは補償されません。

  • 有価証券先物、オプション、CFDを取引所市場外の相対で行う取引
  • 外国の取引所で取引される先物、オプション、CFD取引
  • 東京金融取引所のくりっく365取引(取引所上場外国為替証拠金取引)
  • FX取引(外国為替証拠金取引)
  • 第二種金融商品取引業の金融商品に該当する取引(信託受益権、組合契約、匿名組合契約、投資事業有限責任組合契約などに基づく権利の取引)

とはいえ、ひめだかママの投資方針は、現物売買のみ、FXとか先物とかはしない主義だから、補償されない取引には手を出さないことになっています。だから、ま、大丈夫かな。


3.アメリカの銀行が破綻した場合の補償額

で、アメリカの銀行の場合はどうかというと、250,000ドル(1ドル107円とすると2675万円)まで保護されます。アメリカの銀行の場合、夫婦で連盟のジョイント口座を開くことができますが、その場合、250,000ドル×2人分で500,000ドルまで保護されます。日本より、保護される金額が高いですね。


4.ひめだかママの結論

ひめだかママは、以上の条件をもとに、分散して預金すべーし、の方針でいっています。

ちなみに、銀行口座は、日本とアメリカの銀行を利用していました。アメリカ銀行の2つほど口座を持っていましたが、とある銀行のサービスがめちゃめちゃ悪く、1つ口座を閉めました。分散保有の合理性には従わず、腹立ったから閉めた、というこの愚かなママをお許しください。この話は、ひめだかママ失敗ストーリーなので、また別の会で詳しく話しますね。

証券口座は、今のところ2つの証券会社(昔ながらの大手証券と、こないだ開設したネット証券=SBI証券)で分散しています。

家族には、別の証券会社にしてくれ、と言って、ダンナは、違うネット証券会社に申し込みしてました。

家族でもリスク分散。

分散、分散、っと。