ソニー株の値上がり

ソニー株が今年の値上がり率トップクラスとの報道がありました。高値掴みしたソニー株の含み損が一挙に消えるわけではありませんが、嬉しいことです。

ソニーはアップルとよく比較され、「かつての魅力を失った」と言われています。それは確かにその通りでしょう。

しかしソニーはアップルとは違い、多くの製品群を持っています。その中には、iPhoneやウォークマンのように、直接消費者をターゲットとしているわけではない、デジカメの部品なども含まれています。映画や音楽などのコンテンツも自分のところで持っています。

現在のアップルや、かつてのプレステ時代のソニーのような、「目玉」がなければ株価が大きく伸びないことは確かかもしれません。しかし、経営資源はソニーの方がはるかに豊かですから、iPhoneに限りが見えたら、次どうするの?というような大きな波もありません。

現在のところのソニーの株価は、ソニーがまるでアップルと同じようなタイプの「一発屋」である、あるいは「テレビ屋」であると勘違いされたような落ち込みぶり、というのが正直な感想。若干ニュアンスの違いはあるものの、パナソニックも同様でしょう。

大きな値上がりはないものの。「商品の多様性の強み」を評価すれば、もう少し値を戻すだろう、というのが読みです。

ただ、ソニーが「普通の会社」になるのは、やはりちょっとさみしいですが。アイボとかもう少し頑張って欲しかったですね。